きらめきの行方

彼らはどこへ向かうのだろう

相反する少年ふたりの軌跡:幼馴染組真ん中バースデーに寄せて

お久しぶりです! サークル活動に追われているうちにいつの間にか新年度になり、気づけばスタミュ2期が始まってました。うそでしょ……

※この記事を書いている時点ではまだ2期1話を見ていません。心の準備ができていないんです……

 

そんなことを言ってるうちに推し(空閑くん)の誕生日が過ぎてしまい、2期が始まるまでにやりたいなあと思っていた幼馴染組の話をするタイミングがわからなくなりました。考察は11月末にやってたっていうのに。

 

 

とまあ、そんなときに思い出した概念が「真ん中バースデー」です。

ふたりの誕生日の真ん中の日に記事を更新しよう! というわけで、昨日の4月7日が空閑くん(4月2日生まれ)と虎石くん(4月12日生まれ)の真ん中バースデーです。めでたい……! とか言いながらきょうは4月8日、お気づきの通り1日遅れたんですけどね……何してるんだわたしは…………

空閑くんの誕生日を祝い損ねたっていうのもあってわたしはケーキを買いました。ふたりぶん(一人暮らしなのに)。きちんと美味しくいただく予定なのでご心配なく(?)

 

そんなこんなで今回はOVAまでのふたりの様子を振り返っていこうと思います。つまりはOVAまでのネタバレを含むので、苦手な方はブラウザバックしていただけると嬉しいです。また、セカンドドラマCD以降はまだ追い切れていないので、ここでは割愛させてください(のちのち更新するかもしれません)

 

幼馴染組の関係性は沼です

 

 

お互いの実力に対する信頼

ふたりがお互いの実力についてちょくちょく言及するシーンがありますが、それが最初に出てくるのが第3幕・虎石くんの初登場シーンでの一言。

 

「お前の実力なら、俺と同じチームだと思ってたのによ」

 

この時点でteam鳳の前評判が「落ちこぼれスター枠」であることは虎石くんから明かされており、彼は自分の幼馴染がそのチームに属していることが悔しかったんじゃないかなあと思います。あくまで主観ですが。

team鳳はそれぞれの欠点(初心者、あがり症、試験での態度などなど)により一度試験を落とされていますが、空閑くんの場合はバイクのエンストによる遅刻が原因であり、実力自体は充分あるようなので、もしもきちんと試験を受けていたらteam柊にいた可能性も無きにしも非ずかもですね……まあteam柊はあれはあれでバランスが取れているので、このままでいいとは思いますけどね!

 

 

また、虎石くんが空閑くんを褒めるような描写はたびたびありますが、第14幕(OVA第2巻収録)ではとても珍しいシーンがあります。

卒業セレモニーの練習がうまくいかず、気分転換に外に出てきた虎石くんと、バイト帰りの空閑くんが自転車置き場で遭遇したときの、空閑くんの一言。

 

「お前が禁欲してまで取り組んでんだから、きっといいステージになんだろ」

 

「バイク貸すか?」という空閑くんに対して、「最近はデート断ちしてんだよ」という虎石くん。空閑くんは少し笑って、上記の台詞を虎石くんに言うんです。いやそもそも禁欲っていう割と直接的な表現するんだね? とは思わなくもないんですけど、このシーン、空閑くんの精一杯? さりげない? 励ましの言葉(めちゃくちゃ珍しい)と、それにびっくりして表面上の感謝の言葉も言わずに立ち去る虎石くん(これも珍しい)っていう、めちゃくちゃ珍しいシーンなんですよね。励ましの言葉であると同時に、空閑くんが虎石くんの実力を認めている(=「禁欲しなくてもいいステージはできてるから、禁欲してるんならその分練習に打ち込んでるからもっといいステージになる」)と受け取ってもいいんじゃないかなあと思います。遠回しにもほどがないですか空閑くん。

(そして照れてるのバレてるぞ虎石くん、と視聴者としては思うけど空閑くんは気づいてなさそう。鈍感だしなあ)

 

バランスのとれた関係

ふたりのやりとりはアニメ本編以外でも尽きませんが、よく話題に上るのが「物の貸し借り」について。

 

虎石くんに物を貸しすぎているうえに返ってこず、月皇くんに物を借りる空閑くん(第1期カウキャッチャー)

月皇くんが虎石くんに貸したものが返ってこず、月皇くんに「お前が甘やかすからだ」と怒られた空閑くんが「お前の母ちゃんに言うぞ」と虎石くんを脅す 急かす(第1期サンテレビ再放送版カウキャッチャー)

虎石くんに貸した数学の教科書が返ってこず、返してもらうためにとあることを企む空閑くん(「幼なじみメランコリー」/『シルフ』特典ドラマCD)

 

……うん? 空閑くんは虎石くんに物を貸しすぎでは???? 虎石くんは早く返してあげて????

虎石くんは空閑くんのバイクに関しては可及的速やかに返してるっぽいんですけど……まああれは空閑くんがバイトの足に使ってるものだから、さすがに返さなきゃいけないって思ってるんですかね。にしても、なかなか返されないことは経験則上わかってるはずの空閑くんが虎石くんに物を貸しつづけるのには、彼のやさしさを感じます。

 

また、「空閑愁」(DVD・Blu-ray第3巻特典ドラマCD*1 )ではふたりの出会いが描かれていて、ざっくり言うと昔看病をしてくれた借りを返すって話なんですけど、ほんとうにバランスのとれた、もっと言うなら需要と供給がうまくいってる関係なんだなあと思います。寡黙だけどなんだかんだやさしい空閑くんと、そのやさしさを受け取る虎石くん。そういや虎石くんがteam柊だと「戌峰くんのお世話係」とか言われるのは、環境が違うとボケからツッコミに役割が変わる現象と同じ感じなのかな(たぶん違う)

 

 

最強デュエットソング:「HEROISM++」

幼馴染組が好きな方々(と中の人のコンビが好きな方々)がみんなして戦慄したといっても過言ではないであろう「HEROISM++」という曲の話をさせてください。

「HEROISM++」は昨年7月に発売されたOVA第1巻の特典CDに収録された楽曲で、空閑くんと虎石くんのデュエット曲です。めちゃくちゃかっこいいんです……とにかくかっこいいんです…

 

 

そもそもタイトルの"HEROISM"は「勇気」という意味を持ち、ふたつの+はふたりを表していると思われます。いや勇気って…………(辞書で調べた途端に言葉を失った)

いまでこそ違うチームに属するふたりだけど、もともとは一緒に夢を追いかけて一緒に綾薙学園に入学してきてるから、友人であり仲間であると同時にライバルなんですよね。

Cメロに出てくる「おんなじ場所 目指して走った/お前はいつももう一人の俺だから」がふたりを最大に表してるなあと思います。こんなふうに言及されることがなかった分、最初に聴いたときの破壊力が凄まじかったなあ、と懐古。

 

また、この曲のサビでは「お前がいたから」と歌う空閑くんに対し、虎石くんは「お前と出逢ったから」と歌っています。

綾薙学園を目指していたのは最初空閑くんだけで、野球部だった虎石くんは空閑くんの姿を見て一緒にミュージカルを志すようになります。空閑くんに出会わなければ虎石くんはミュージカルをすることはなかっただろうし、空閑くんは空閑くんで虎石くんがいなければもしかすると途中で挫けてしまっていたかもしれない。ふたりがいまのふたりなのはお互いの存在という相互作用があってこそなのかな、と思います。

 

終わりに

相反するふたりが出会って同じ夢を共に目指したこと、その夢がミュージカル学科合格というかたちとしてまたひとつ叶ったこと、いまもふたりが頑張っていることが、とても素敵なことだなあと思ってやみません。ふたりそれぞれの未来を、これからもそうっと見守っていけたらなあとしみじみする真ん中バースデーでした。書いてるうちに決心がついたので2期見ます……! ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

 

 

P.S.

ミュージカル「スタミュ」の4月15日昼公演を観劇してきます。すごく楽しみな反面、同じくらいどきどきしています。空閑くんが動く姿かあ……きょうのミュミュ空閑くんとまえぬの邂逅はちょっと泣きそうでした。終わったらレポ書けたらいいなあ

 

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*1:2016/06/06追記  同CDに収録の「スタミュin健康診断」の冒頭のふたりの会話がめちゃくちゃ微笑ましいので、機会があればぜひ聞いていただきたいです……身長の高さで負けて悔しがる虎石くんと、天然の煽り力が高い空閑くん。名コンビです