おはようございます。現在わたしは推し作品ふたつのコラボイベントのためにプロデューサー業と監督業を並行してるんですけど、急遽キャンプ場の管理人もやることにしてしまった*1ためにてんやわんやしています。圧倒的時間不足。
ダンブルドア先生~~~~!!!! 逆転時計*2が欲しいです!!!!
……いやでも逆転時計使ったら結局意味無いな……? 仕方ない、地道に頑張ります。
コピー本ができるまで
さて、今回のエントリはほんとにタイトル通りです。
同人誌に関しては超初心者のわたしが、友人と後輩*3の助言を得ながらコピー本を試作しました。どこに出すってわけでもないので、完全に個人用として1部だけ。
それがこちらです。ばばーん。表紙カラー(4P)+本文モノクロ(32P)です。
タイトルは適当に『きらめきの行方――「スタミュ」私論・Web再録編――』とそれっぽい感じの名前にしました。何となくそれっぽい(何故か二度言う)
実を言うと、わたしが初めて即売会に行ったのが10/22開催の「COMIC CITY 大阪 112」でして、そのとき買ったのが「オフセット本*4」1冊とポーチとブローチだったので、未だコピー本の実物をこの目で見たことがないんですよね…………(そのため微妙に自信なさげな論調でお送りしています)
ただ、前述のふたりに画像を送り付けたところ、ふたりともから「きれいにできてる」とのコメントをもらったので、たぶん上手くいったのだと思います。たぶん。
ちなみにコピー本の中身はこんな感じです。それっぽい中表紙と本文*5。
わあもう校閲が足りなさ過ぎて半角英数字が恐ろしいことになってるので拡大して見ないでくださいね! 絶対ですよ!(?)
というわけで、自分用にざっくりとした試作過程を記録しておこうと思います。
たぶんめちゃくちゃ雑です。「ネットの知恵ってすごいね!」くらいのことしか言いませんがそんな感じで書いていきます。
①本文の原稿を作る
原稿サイズの決定・本文の制作
適切な原稿サイズがよくわからなかったので、とりあえずGoogle先生に訊くことに。
一般的にはB5サイズとA5サイズとのことでしたが、ほぼ文章であることを鑑みるとA5サイズが妥当っぽいと判断。さっそくWord(わたしの場合はMicrosoft Word 2013)を開きます。
「ページレイアウト」タブ→「ページ設定」→「サイズ」
で用紙設定をA5サイズに指定して、過去エントリの文章のみ(カテゴリー「スタミュ考察」に該当する全9エントリ)をざざーっと流し込みました。必要のない文章もここで削りました。あと、この段階で少し数字の表記は直したはずなんですけど……いまいち成果が見えません……(遠い目)
とここで、後輩から「漫画じゃないのにA5は大きいかもしれませんね」「評論系だとB6ですかね。先日の戦利品でも多かったです」とLINEが来ました。
ふむ……? B6サイズと言われるとあんまりピンと来ませんでしたが、調べてみると「青年誌の単行本サイズ」とのこと。なるほど、そのサイズか*6。
そういうわけでB6サイズに変更しようとしたものの、Wordでサイズ指定できるのは「A5」「B5」まで。どうしようかな~~~~とネットの海を彷徨っていると、同人誌向けのB6サイズのWordテンプレートを見つけました。ネットってすごい。
こちらの中から
「本文用テンプレート」→「若葉マークテンプレート(※行間・文字サイズ・余白・ノンブルが調整済み)」→「B6 縦書き 2段」
を選択してダウンロード。この時点でのファイルの種類は「Microsoft Word 97 - 2003 Document (.doc)」となっていますが、文章を流し込んで保存する際にお手持ちのWordのバージョンに対応した種類へ引き上げることができます*7。
これでB6サイズの原稿が作れます! ちなみにこちらのテンプレートの便利なところは、最初のページ番号が「3」から始まるところです。かしこい……(語彙力の欠如)
中表紙・目次を作る
B6サイズのテンプレートに文章の流し込みができたので、ここからは本っぽい要素を追加していきます。まずは中表紙と目次。雰囲気で作りました。
目次なのにページ番号が記載されてないのも適当さが表れてますが、まあ、うん……今回は目を瞑ります。
あとがき・奥付を作る
「アイ★チュウ」と「A3!」のコラボイベントをオートで交互に進めながらこの作業をしていたためか、あまり頭の回らない中で架空のあとがきが生成されました。日本語が来て。
そしてここでのサークル名は架空です。やっぱりあんまり頭が回ってない感じがしますが、言葉の響きは気に入っています。
ヘッダーに飾り枠を入れてみる
何となく本文の見た目が寂しかったので、pixivで「飾り枠 フリー素材」と検索して見つけたものをお借りすることにしました*8。
めちゃくちゃ可愛かったのでどれにするか迷いましたが、14ページ目の王冠モチーフのフレームが可愛かったのでその画像を保存。
「挿入」タブ→「ヘッダーとフッター」→「ヘッダー」→「ヘッダーの編集」
→「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブ→「画像の挿入」
を選び、先ほどの画像を選択。大きさは3種類ありますが、ここではいちばん大きいものだけが必要なので、トリミングしてサイズと位置を調整します。
この時点ではすべてのページに飾り枠が適用されていますが、中表紙・目次・あとがき・奥付には個人的に必要ないなと思ったので、該当ページの飾り枠を削除しました。
1. 異なるヘッダー/フッターを表示する前ページ末尾を選択します。
(今回の場合は目次の次ページであるP5と、あとがきの前ページであるP32を指します)
2.[ページ レイアウト]タブ-[区切り▼]-[次のページから開始]を選択します。
(この操作で、①中表紙・目次セクション/②本文セクション/③あとがき・奥付セクションの3つに分割されます)
3.異なるヘッダー/フッターを表示したいページの、上余白または下余白でダブルクリックし、ヘッダーとフッターを表示します。
4.[ヘッダー/フッターツール]の[デザイン]タブ-[前と同じヘッダー/フッター]をオフにします。
5.任意のヘッダー/フッターを入力し、[ヘッダーとフッターを閉じる]ボタンをクリックします。
(ここではセクション①とセクション③において飾り枠を削除し、「ヘッダー/フッターツール」の「デザイン」タブ→「ヘッダーとフッター」→「ページ番号」→「ページ番号の書式設定」→「連続番号―前のセクションから継続」を選択します)
*以上、ページごとに異なるヘッダーやフッターを設定する:Word 一般|即効テクニック|Excel VBAを学ぶならmoug より引用
よくよく考えると(中表紙のページ番号っていらないじゃん)って思ったんですけど、それはまた次回の機会があれば改善したいです。あればですけど。
何はともあれ、これで本文の原稿ができました。PDFファイルとして名前を付けて保存したあとは、表紙と裏表紙を作っていきます。
②表紙・裏表紙を作る
「絵が描けない」という重要な問題を解決するため、ふたたびpixivに素材探しの旅に出ました。その結果、今回お借りさせていただいたのがこちらの2つです。
諸事情で手持ちのPhotoshop及びIllustratorが使用できなかったので、数億年ぶりにPictbear*9を起動。
お借りしたイラストからスポイトで色を取得し、文字入れ等々を行って保存……したつもりだったんですけど、PictBearではメモリが足りなくていつのまにか下半分がいなくなってました*10。というわけでWordで作り直しました。文字入れだけにしといて正解だった……
表紙・裏表紙ができたら、ふたたびWordのB6サイズテンプレートを開きます。フッターのページ番号を削除し、先ほど制作した画像を挿入して
P1 表紙-P2 白紙-P3 白紙-P4 裏表紙
のデータを作成・PDFファイルとして名前を付けて保存します。
これで原稿データができました!!!!!!!! 割と長かった感じがしますがここからはほぼ一瞬です(?)
③USBを持参してセブンイレブンで印刷
①の本文PDFファイルと②の表紙・裏表紙PDFファイルをUSBにコピーして、近隣のセブンイレブンへ出かけました。
というのも、黒インクを切らしていて自宅のプリンターが使えなかったのと、めちゃくちゃわかりやすいコピー本制作向けのサイト(セブンイレブン公式)があったからです。コピー代の自動料金計算までできます。至れり尽くせりです。
祝日(11/23・勤労感謝の日)とはいえ朝8時ごろだったからか、コンビニ内のお客さんは少なかったし、本文はぱっと見ただの文章なので、ちょっとどきどきしましたが平気でした*11。意外とどうにかなるものですね。
表紙・裏表紙はフルカラーB5小冊子、本文はモノクロB5小冊子で印刷。しばらくぼうっとしてるうちにできあがったので、できあがったものとUSBをカバンに仕舞います。ついでにサンドイッチを買ってセブンイレブンを後にしました。
そういえば、漫画「ニーチェ先生」(何巻だったかは忘れました)で、とあるお姉さんがえげつないBL原稿をコピー機に置き去ってしまって、取りに戻ってきたらニーチェ先生に本人確認される――っていうのを読んだ覚えがあるんですけど、もはや悲劇ですよね。こういうのはデータ持参がある種安全なのかもしれません。まあUSBを置き去ったらアウトですけどね!
④マスキングテープを周りに貼る
何が起こったのかあんまりわかってませんが、表紙・裏表紙がフチあり印刷になってた? ので白い枠が出現。自宅にあるなかでいちばん色味の近いマスキングテープを白い枠の上に貼っ付けました。てってれー、手作り感が3割UP!
⑤ホッチキスで留める
わたし、魔女のキキ。こっちは、ダイソーに売ってる便利なホッチキス。
いつだったかTwitterで話題になっていたのを思い出したので、外に出たついでにダイソーで購入してきました。
留めた箇所の画像がこちらです。ちゃんと留まったことにひとりでめちゃくちゃ感動しました。
⑥完成!!!!
わ~~~~! できました! 初めてのコピー本!
結論から言えばすっごく楽しかったです。1冊だけだからっていうのと、初めてだったからっていうのが重なってるからですかね。
あと、個人的には校閲って大事だなって改めて思いました。Wordでは大丈夫そうでもPDFにしたときに英数字がガタガタしてたり、表記ゆれが多々見受けられたりしたので、その辺は性格も出ますね……精進します(?)
終わりに
突発的に作った1冊だけのブログ再録コピー本、しばらく眺めていると妙に愛着が湧いてきました。謎の達成感に包まれています。たのしい。
次の機会があるかは神のみぞ知るって感じですが、コピー本の作り方はこれでわかったのでまた何かやってみたりしたいです(言うだけタダ)
というわけで、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
P.S.
こちらのAdventarを主催してます! どなたでも参加できますので、お気軽にご参加ください! (わたしに)あなたの推し二次ドルを教えてください!!!! めちゃくちゃ読みに行きます!!!! よろしくお願いします!!!!
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*1:一昨日(11/22)iOS版が配信された「どうぶつの森 ポケットキャンプ(通称:ポケ森)」のこと。気づけば延々とヒラメ釣ってます。
*2:「ハリー・ポッター」シリーズ第3巻・「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」において、ハーマイオニーが使用していた懐中時計。回した回数に応じて時間が戻ります。
*4:「オフセット印刷方式」で作られた本のこと。印刷所に入稿して作られた本を指すそうです。詳しくはこちらをご参照ください→オフセット同人誌/ オフセット本/ 同人用語の基礎知識
*5:元エントリはこちらです↓
*6:大学の所属サークルでパンフレットの制作をしていたはずなのに、何故か紙の規格に疎い。勉強不足……
*7:その際、場合によっては本文に数行のずれが生じますので要確認です。
*8:フリー素材をお借りするときは規約の確認をしっかりと! わたしはビビりなので1つにつき5回は確認します(ただのビビり)
*9:フェンリル社のペイント系フリーソフト。すでに開発を終了してはいますが、Windows 10でも使用可能です。ただし、扱う画像サイズが大きすぎると詰みます。
*10:下半分だけ真っ白で神隠しに遭ってました。B6サイズには耐えられなかったようです。
*11:正直言って2月に期末課題の組写真のデータ(自作ケーキ・紅葉・紅茶・スイカ・千本鳥居)を印刷したときのほうが緊張しました。とはいえ、あれは締め切り数時間前だったせいのような気も……?