こんばんは。きょうは「スタミュ考察・キャラクター編」の第1回として、星谷くん・鳳先輩・柊先輩について触れていきたいと思います。ちなみにきょうのタイトルは575でまとめてみたんですけど、あんまり上手いことできてないあたりがわたしっぽいなと思います(?)
※以下は第1期の内容のネタバレを含む記述があります。ご注意ください。
憧れを歌う星谷くん
第1幕の「星のストライド」で星谷くんが歌うのは、「ミュージカルへの憧れ」です。ミュージカルに関しては初心者ではありますが、とある高校生(そのひとが鳳先輩であることを星谷くんは知らない)に憧れて綾薙学園に入学した、彼の夢の始まりを表現した楽曲となっています。
とても明るくてこちらまで元気になる曲ですよね。
「ダメ」「つまずく」「反省する」といったネガティブな単語も出てはきますが、基本的には前向きな歌詞になっているのが明るい彼らしいといえます。
また、大サビに出てくる
そして誰かの心にまた
ときめきバトン渡したいんだ
では、彼がとある高校生(鳳先輩)に憧れたように、自分も憧れられるような存在になりたいという様子が垣間見えています。
実はこの曲には、鳳先輩のソロ曲である「俺こそミュージック」(第2幕)と、鳳先輩・柊先輩のデュエット曲である「Stand by Dreams」(第9幕)、そして柊先輩のソロ曲「Uncontrol」(作中未登場)との共通項が存在します。
「羽根」・「鳥」・「翼」
星谷くんは「羽根を広げて」、鳳先輩は「俺こそミュージック」で「羽根の生えたミラクル」と歌っており、「羽根」という単語が共通しています。この単語が使われているのは、この2曲を除けば第5幕の「アヤナギ・ショウ・タイム」のみであり、星谷くんと鳳先輩における象徴的な単語といってもいいと思います。
また、星谷くんは「あの鳥のように」、柊先輩は「Stand by Dreams」のソロパートで「あなたは自由に飛び立つ鳥」と歌っていて、「鳥」という単語が共通しています。
作中で星谷くんと鳳先輩のファーストコンタクトを「独りで踊る鳳先輩に黒い翼が生える」というイメージで表現されていることや、「Stand by Dreams」で柊先輩が「あなた」という二人称を使う相手が鳳先輩であること、さらには、柊先輩がソロ曲の「Uncontrol」で
君の背中には 目に見えぬ翼が生えているのだろう
僕を地上へと置き去りにしたまま
と歌っていることから、「鳥」が鳳先輩の暗喩であることがわかります。一挙放送があるたびに「草が生える」の代わりに「羽根生える」ってコメントが溢れるのを思い出してわたしも羽根が生えそうです。ってそうじゃなくて。
鳳先輩は名前の通り自由へと羽ばたく存在として描かれているのに対し、柊先輩は「翼」という名前があるにも関わらず羽ばたくことができない存在として描かれているのには、何とも言えない切なさを感じます(だからこそ第1期を見終えて号泣するんですけども)
綾薙学園の伝統を守らなければならない柊先輩と、伝統に固執せずに自由にミュージカルをしようと提言する鳳先輩、そんな鳳先輩に憧れる星谷くん、という3人の構図が、この「羽根」「鳥」「翼」という単語から浮かび上がってきます。
そして、この3人の関係性が物語を大きく動かしていることから、彼らの楽曲は物語において重要な役割を果たしているといえます。
個人的見解としては、「team鳳の成長物語」がストーリーの主軸であるとするなら、鳳先輩と柊先輩の関係性を星谷くん(とteam鳳)という存在が変容させていくっていうのがもうひとつのテーマなのかなあという気がします。
そんなこんなで今回は以上です。品詞分解では柊先輩の「Uncontrol」は対象外にしていたので、これを書くにあたって初めてきちんと歌詞を見たんですけど、えーと、柊先輩ほんとにしんどい……歌詞だけで結構重たい内容だったので、ちゃんと曲を聞いたらわたしは泣くんじゃないだろうか。
レポートの第2稿の終わらなさにそろそろ辟易しそうですがどうにかがんばります。それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!