きらめきの行方

彼らはどこへ向かうのだろう

青い春の象徴

お題「初めて買ったCD」

 

遡ること6年前の夏。当時中学生だったわたしにはおこづかい制度は無く(高校生から月5000円のおこづかいをもらっていました)、お年玉も基本的には親にすべて預ける形でした。

そんなわたしが、その夏に人生初めてのCDを買ったのです。自分のお年玉を使ったのもこれが初めてでした。

 

と言っても、どういう手段で買ったかはよく覚えていないのですが、Amazonの会員登録をしたのは高校生の頃だし、県庁所在地にある繁華街に自分だけで行っていたのも、通学にJRの定期を使っていた高校生の頃だし……と考えると、おそらく親に連れて行ってもらって地元の新星堂で買ったのだと推察して差し支えないような気がします。

こんなことを書いているうちに店舗内の配置まで思い出してきました。懐かしい。右側にアニメ系、真ん中にDVD、左側にJPOPの新譜。片田舎のショッピングセンターの中にあったためか、ネット通販各社で予約が全滅していても、この新星堂だけは大抵味方だったし、アニメ系のPOPもかなり凝ってたので好きでした。たぶん前のiPhoneに画像残ってると思うけど……って新星堂の話じゃないんだってば。CDの話してよ。

 

そういうわけで、わたしが初めて買ったCDである、嵐さんが2010年に発表した僕の見ている風景の話をします。

(余談ですが、わたしの「嵐さん」のイントネーションは「あら↑し↑さ↑ん↑」です。愛称としてのさん付けとかいうアレです)

 

当時は初回盤・通常盤どちらも2枚組で、且つソロ曲が通常盤にも入っているということで話題になっていた印象があります。それまではソロ曲は初回盤にしか収録じゃなかったしなあ……とあたかも古参のファンのように言っていますが、わたしが嵐さんのファンになったのはこの前年の「マイガール」前後なので、ファン歴としてはそこそこといったところでしょうか。ですが過去のアルバムはすべてレンタルで借りて聞いていたため、そういう知識だけはあるのです。

 

さてさて、この『僕の見ている風景』、まずジャケットの色味が好きなんです。可愛い。柄と色味がバラバラのようでまとまっている様子は、このアルバムと彼らを表現している感じがします。そもそも収録されているシングル曲の幅広さ(「Everything」「マイガール」「Troublemaker」「Monster」)を思えば、ある種必然とも言えるような気がしますね。

 

わたしは嵐さんのアルバムの中ではこのアルバムがベスト3に入るくらい好きで、これを買う半年前にiPod nanoを父に買ってもらったこともあり、ほんとうに繰り返し繰り返し聴いていました。このアルバムを聴くと楽しいことも辛いことも含めていろんなことが思い出されて、間違いなく『僕の見ている風景』が「わたしの見ていた風景(もっと言えば、一般的に青春と呼ばれる時期の心象風景)」も作っていたんだろうなあ、といまでは思います。

Summer Splash!」を聞けば夏休みの午前部活から帰るときの青い空と真っ白な入道雲と風にそよぐ稲を思い出すし、「movin' on」を聞けば受験勉強の日々を思い出すし、「むかえに行くよ」を聞けばいろんなことに悩んで眠れなかった夜を思い出します。

 

そういえば、部活の大会も高校受験も大学受験も彼らと一緒に乗り越えたよなあ、と思うと、わたしが最初に聴いた『Time』(2007年発表)や他のアルバムも含めて、彼らには感謝してもし足りないなあという思いでいっぱいです。

 

と言いつつもわたしは他のことにお金を使っているため(今年だけでアニメのDVD何本買ったんだろう)、まだ今年のアルバムを買えてないんですけど、そのうちきちんと購入して、また彼らが新しく表現するきらめきと向き合いたいなあと思っています。